ウォーターサーバーを利用している、あるいは導入を検討している人のなかには、水の賞味期限がどのくらいなのか気になっている人も多いでしょう。
結論から言うと、ウォーターサーバーの水には賞味期限があり、賞味期限は水の種類や水ボトルによって異なるのです。
この記事では、ウォーターサーバーの水の賞味期限について解説します。
また、開封後の水を長持ちさせる方法や水ボトルの正しい保管場所、そして未開封で賞味期限が切れてしまった際の活用法なども記載していますので、参考にしてください。
この記事を読むことで、ウォーターサーバーの水の賞味期限についての知識を得られ、保管方法や活用方法を知ることで、適切に無駄なく水を消費できます。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『全50種から厳選!ウォーターサーバー比較ランキング|2022年7月のおすすめはコレ!』もおすすめです!
- ウォーターサーバーの水ボトルの種類
- ウォーターサーバーのメンテナンス方法
- 自動クリーン機能が付いているウォーターサーバー
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
1.おいしく安全に!ウォーターサーバーの水の賞味期限とは
ウォーターサーバーの水にも、ほかの食品と同様に賞味期限が設けられています。
これは、徹底した衛生管理と品質管理のもと、ウォーターサーバーの水をおいしく安全に飲める基準として必要な表示だからです。
では、ウォーターサーバーの水の賞味期限はどのくらいなのでしょうか。
4つのメーカーの水の賞味期限を、未開封・開封後とそれぞれ表にまとめてみました。
メーカー | 未開封 | 開封後 |
プレミアムウォーター | 約6ヶ月 | なるべくお早めにお召し上がりください。 |
フレシャス | 約6ヶ月 | お早めにお召し上がりください。 |
アクアクララ | 6ヶ月 | 2週間 |
クリクラ | 6ヶ月 | なるべくお早めにお飲みください。 |
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未開封の場合、多くのメーカーが約6ヶ月と設定しています。
しかし、開封後については明確な日数はなく、「早めに飲んでください」という記載が多いようです。
これは、防腐剤や酸化防止剤等などを使用していないため、一度でも開封した水は空気に触れてしまうと、雑菌が繁殖しやすくなることが理由として挙げられます。
ここまで、賞味期限について説明してきましたが、賞味期限と消費期限との違いをご存じでしょうか。
次の見出しで説明していきます。
賞味期限と消費期限の違い
簡単にいうと賞味期限とは、おいしく食べたり、おいしく飲んだりできる期限のことです。
ペットボトル飲料や缶詰、インスタント食品などの長期間品質を保てる食品が該当します。
一方で、消費期限とは、期限を過ぎたら食べないほうがよいという期限のことです。
たとえば、お弁当ケーキ、生麺などが該当します。
消費期限は期限が短く、賞味期限は期限が長いという点を理解しておきましょう。
ウォーターサーバーの水は6ヶ月という長期保存が可能で、期限が過ぎると水の品質が低下してしまうため、賞味期限が表示されているのです。
しかし、ウォーターサーバーの水の賞味期限は、水の種類や水ボトルによって異なります。
水の種類やボトルによって異なる
まず、メーカーで扱っている水の種類は、以下の2種類です。
- 天然水
- RO水
天然水とは、特定水源から採水された地下水のことで、未開封時の賞味期限は約3ヶ月~6ヵ月です。
自然由来の風味やミネラル成分が水に含まれているため、短く設定されている点は注意が必要でしょう。
RO水とは、RO膜で水分子以外のすべての不純物を除去した純水のことで、未開封時の賞味期限は約6ヶ月~12ヵ月となっています。
天然水より期限が長い理由は、ミネラルや不純物が何も含まれていない純水だからです。
そして、水の種類だけではなく、ボトルによっても賞味期限が異なる点は理解しておく必要があります。
- ワンウェイボトル方式
- リターナブルボトル方式
以上の2つが多くのメーカーで使われているボトルの種類です。
ワンウェイボトル方式とは、柔らかい素材で作られた使い捨てボトルのことで、水が減っていくのにあわせてボトルが圧縮される仕組みです。
つまり、空気が極力入らず雑菌の混入も少ないと言えます。
一方で、リターナブルボトル方式とは同じボトルを再利用する方式で、空になったボトルをメーカーに返却するというものです。
水の使用にあわせて圧縮されることがないため空気に触れやすく、ワンウェイ方式と比べると賞味期限は短くなります。
このように、水の種類やボトルによって賞味期限が異なるため、ウォーターサーバーの導入を検討している人は、これらのことを踏まえて選ぶようにしましょう。
ウォーターサーバーのボトルについて詳しく知りたい人には、以下の記事がおすすめです。
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「ウォーターサーバーのボトルについて知りたい」という人は、上記の記事を参考にしてください。
2.要確認!開封後のウォーターサーバーの水を長持ちさせる3つの方法
ウォーターサーバーの水の賞味期限は未開封で約6ヶ月、開封後はなるべく早めに使い切るのが理想的です。
しかし、開封後どうしても消費に時間がかかってしまうこともあるでしょう。
開封後の目安としては2週間(推奨)~1ヶ月ですが、できれば長持ちさせたいですよね。
そこで、開封後のウォーターサーバーの水を長持ちさせる方法を紹介します。
- ウォーターサーバーの設置場所に注意する
- ウォーターサーバーの電源は切らない
- ウォーターサーバーを常に清潔にする
以上の3つの方法を実践することで、なるべく長持ちさせることができます。
方法1.ウォーターサーバーの設置場所に注意する
ウォーターサーバーは、直射日光が当たらない涼しい場所に設置しましょう。
日光によりサーバー内部の水の温度が上がると雑菌が繁殖しやすくなるからです。
また、常に排熱している冷蔵庫の隣や、熱風が当たるようなエアコンの真下なども、水の温度が上がり、雑菌が繁殖しやすくなるので避けましょう。
窓から離れた場所やキッチンがおすすめです。
方法2.ウォーターサーバーの電源は切らない
ウォーターサーバーを使わない日があっても、電源を切らないようにしましょう。
電源を切ってしまうとサーバー内の水の温度を維持できなくなるからです。
これにより冷水・温水が常温になってしまい、水が腐りやすくなってしまいます。
近年では、フレシャスのデュオのような、温水をサーバー全体に循環させるクリーニング機能が搭載された製品があります。
また、アクアクララのアクアファイブのような、外気に含まれるちりやほこりなどの侵入を防ぐための、抗菌加工を施したエアフィルターを使用している製品も確認するとよいでしょう。
電源を切るとこれらの機能が止まってしまうため、サーバー内の水を長持ちさせるのであれば電源を切らないようにしましょう。
また、もともとこれらのような機能が搭載されていない製品もありますが、水の温度を維持するためには電源を切ってはいけません。
どうしても長期間不在でウォーターサーバーを使わない時間が長くなる場合は、サーバーから水ボトルを外し、水抜きをしてから電源を切るようにしましょう。
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方法3.ウォーターサーバーを常に清潔にする
ウォーターサーバー内部の細かい部分までは手が届かないかもしれませんが、外側の目に見える部分は日ごろから清潔にしておきましょう。
サーバーを清潔な状態に保つことで、サーバー内の水の品質維持につながるからです。
とくに注水口は、防腐剤や酸化防止剤などが含まれていない水が触れ、そのままにしておくと雑菌が繁殖してしまうため、こまめに拭き取りましょう。
ほかにも、サーバー背面のほこりを除去したり、ボトルの差し込み部分を清掃したりと、日々のメンテナンスを心がけてください。
開封後、使いきれず賞味期限切れになってしまってはもったいないため、これらの方法を実践して長持ちさせましょう。
3.注意!ウォーターサーバーの水ボトルの保管方法
開封後、上記の方法を実践することで、ウォーターサーバーの水を少しでも長持ちさせることができます。
しかし、できることなら開封する前から長持ちさせたいのではないでしょうか。
ウォーターサーバーには賞味期限が設けられていますが、水ボトルを正しく保管することで、より長く鮮度を保てます。
一方で、正しく保管しなければ賞味期限よりも早く水を劣化させてしまう可能性があるのです。
そこで、ウォーターサーバーの水ボトルの保管方法を紹介します。
- 直射日光を避ける
- 高温多湿な場所を避け
- 臭いが強い場所を避ける
それぞれについて詳しく説明していきます。
保管方法1.直射日光を避ける
ウォーターサーバー本体の設置場所と同様に、水ボトルも直射日光が当たる場所は避けましょう。
水の温度が上がると風味が失われたり、水ボトルが変形したりしてしまいます。
そのため、窓のそばといった日が当たる場所はNGです。
とくに天然水の場合は、おいしさが損なわれてしまうため、正しく保管しておいしさも保ちましょう。
保管方法2.高温多湿な場所を避ける
高温になりやすい場所だけではなく、湿度が高い場所も避けてください。
湿度が高くなることで、ボトルの外側にカビが生え、なかの水までも劣化を進めてしまうからです。
たとえば、キッチンにある床下収納や屋根裏、部屋干ししているリビングなどはおすすめできません。
とくに、夏場は部屋全体が高温多湿になりやすいため、エアコンや扇風機などで空気を循環させつつ、温度と湿度を一定に保ちましょう。
保管方法3.臭いが強い場所を避ける
柔軟剤や洗剤、たばこなどの臭いが強いもののそばで保管するのはよくありません。
臭いが強い場所に水ボトルを保管しておくと、容器だけではなく水にも臭いがつき、おいしさが損なわれてしまうからです。
たとえば、喫煙者がいる場合はなるべく煙が届かない場所に保管しましょう。
また、柔軟剤や洗剤を買いだめしている人もいるかもしれませんが、水ボトルとは別々に保管してください。
これらの保管方法を心がけ実践することで、開封前から少しでも長く鮮度を保てます。
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4.備蓄用で使おう!未開封で賞味期限が切れたウォーターサーバーの水の活用法
ウォーターサーバーの水には賞味期限が設けられていますが、未開封で賞味期限が切れたという場合もあるでしょう。
メーカーが定める賞味期限を過ぎてしまった場合、飲用としてはおすすめできません。
未開封のため衛生面では問題ありませんが、風味が落ちてしまい、おいしさが損なわれているからです。
そこで、未開封で賞味期限が切れてしまった際の、ウォーターサーバーの水の活用法を紹介します。
- 災害時の生活用水として使う
- 普段の生活水として使う
- アウトドアで使う
活用法を知って、無駄なく使いましょう。
活用法1.災害時の生活用水として使う
使い切れず未開封のまま賞味期限を迎えてしまった水は、災害時の生活用水として使いましょう。
地震や台風、停電などが起きた際、なによりもまずは水を確保しなければいけません。
しかし、断水してしまったら飲み水だけではなく生活用水にも困るのではないでしょうか。
そのようなとき、賞味期限が切れた水を生活用水として使えます。
ただし、風味が劣化しているため飲み水として保管しておくのはおすすめできません。
飲み水として備蓄するのであれば、賞味期限を切らさないようにしましょう。
そのうえで、期限が切れてしまった水を災害時に使えるようにしておくのがおすすめです。
災害時でも使えるウォーターサーバーについて知りたい人は、以下の記事を読んでみてください。
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活用法2.普段の生活水として使う
賞味期限が切れたウォーターサーバーの水は、災害時だけではなく、普段の生活水として活用するのがおすすめです。
たとえば、毎日の洗い物に利用してもよいですし、歯磨きや洗顔にも使えます。
あくまで飲用としておすすめできないだけなので、こうした生活水として利用する分には問題ありません。
活用法3.アウトドアで使う
賞味期限が切れたウォーターサーバーの水を、アウトドアでも活用できます。
水場が完備されている場所も少なくありませんが、せっかくですから食器洗いや手洗いに利用してもよいでしょう。
水はさまざまな場面で利用できるので、活用法を実践して無駄なく使いましょう。
まとめ
この記事では、ウォーターサーバーの水の賞味期限について解説してきました。
ウォーターサーバーの水には賞味期限があり、天然水の場合は未開封で約3ヶ月~6ヶ月、RO水の場合は未開封で6ヶ月~12ヶ月です。
水の種類や水ボトルによって期限は異なりますが、開封前から正しく保管することで少しでも長く鮮度を維持できます。
また、開封後の水を長持ちさせる方法や、未開封で期限が切れてしまった際の活用法も紹介しました。
賞味期限が切れた水は災害時や普段の生活水として使えるため、期限が切れているからといって捨ててはいけません。
水は生活に欠かせない存在のため、飲むだけが水と考えるのではなく、無駄なく使うことを心がけましょう。