浄水器の訪問販売に困っていますね。
また、浄水器をおすすめされて断り切れず契約してしまったことはありませんか。
訪問販売で業者の説明に押され浄水器を契約してしまった場合は、迷わずクーリングオフしてください。
あるいは、消費者センターや弁護士、行政書士などへの相談も1つの手ですよ。
この記事では、日頃から浄水器について調査している私が浄水器の訪問販売の手口やきっかけ、対処法について解説していきます。
また、どのようにすれば騙されないのか予防策も解説しますので参考にしてくださいね。
この記事を読み対処法や予防策について知ることで、悪質な訪問販売に騙されにくくなります。
また、どの業者が信用できるのか、どの商品が安心なのかも分かるようになるでしょう。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『プロが選ぶおすすめの浄水器10選!自分にあった浄水器を選ぶポイントも紹介』もおすすめです!
- 浄水器を選ぶポイント
- さまざまなタイプの浄水器のおすすめ機種やその特徴
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.悪質な契約に注意!浄水器の訪問販売とは
浄水器の訪問販売とは、詳しい説明がないまま高い浄水器を契約させたり、水質がよくないからと浄水器を無理矢理取り付けたりする行為のことです。
大型ショッピングモールや家電量販店から連絡がくる場合が多いですが、突然営業から電話がかかってくることも少なくありません。
実際はもっと高額な浄水器を「安いですよ」「今なら特別キャンペーンやってます」と、自己負担が少ないような言い方をして、レンタル契約を結ばせるでしょう。
確かに3,000円ほどで購入できるような安い浄水器はありますが、訪問販売では数万円もする高い機種しか契約させないことが多いのです。
それらを無理矢理取り付けて「1日使用してもコーヒー1杯分くらい」と、安くないものを安いと言い張るのは、とても悪質と言えますね。
浄水器は、水道水から不純物や臭いを除去しおいしい水を作ってくれるもので、これ自体は決して悪いものではありません。
しかし、商品や販売方法に問題があった場合、浄水器を使ってみたいとは思いませんよね。
それでは、実際にどのような手口が取られているのか確認していきましょう。
2.安全な水ではない?浄水器の訪問販売の3つの手口
浄水器の訪問販売の手口は以下の3つです。
- 管理人からの依頼と偽る
- 周辺の水質調査と偽る
- 安い浄水器を強調する
上記のような手口に心当たりがある人は、すでに騙されているかもしれません。
浄水器の訪問販売で来る営業はあの手この手で自宅に上がり込もうとするでしょう。
また、大事な説明をしないまま契約させようとするため要注意です。
それぞれの手口について順番に説明しますね。
手口1.管理人からの依頼と偽る
浄水器の訪問販売でよくある手口が、「新築マンションの管理会社や管理人から依頼を受けて」というものです。
管理人と背後関係があるように見せかけて、実はそうではありません。
水道の点検と言いながらも「水質がよくないから浄水器を取り付けたほうがよい」と契約に繋げてくる場合があるのです。
このように点検と称して自宅に上がり込んできた場合、試験薬のようなものを出され水質がよくないことをアピールされるでしょう。
一方には水道水を入れ、もう一方には浄水を入れて色が変わるように計算されています。
その上で「マンションの貯水タンクが汚い」と言い浄水器をすすめてくるでしょう。
目の前で水質がよくないことをアピールされても、管理人から個人へそういった依頼をすることはありませんので注意してください。
手口2.周辺の水質調査と偽る
水道局の業者を装い周辺の水質検査をしたあとに、浄水器の訪問販売に来る手口もよく見られます。
しかし、水道局側から浄水器の訪問販売を依頼することはありません。
「水道局の職員です」と偽っている時点で悪徳業者なので、このような手口で訪問販売された場合は注意してください。
また、訪問販売をする場合、目的や業者名、氏名などを客側に告げる義務があります。
水道局員の場合であれば、左の胸に必ず身分証明証を付けていますので、そちらもしっかり確認しましょう。
手口3.安い浄水器を強調
「特別キャンペーン中で安いですよ」「割引します」などの言葉で、浄水器が安いことをアピールしてくる業者には注意してください。
たしかに、浄水器の種類によっては3,000円から購入できるものがあります。
しかし、浄水器本体は安くても、交換用カートリッジの値段が高くメンテナンスが有料の場合、毎月あるいは年間の費用がかさんでしまうかもしれません。
仮に、訪問販売に来た営業が「特別安くします」や「1週間お試しできます」というようなことを言った場合は、怪しいと思ってください。
必ず、本体価格以外にもかかる費用を全て確認して、「安い」と強調されても、簡単に契約しないようにしましょう。
3.契約してしまった!浄水器の訪問販売の2つの対処法
ここまで、浄水器の訪問販売の手口について説明してきました。
これらの手口を知っていて気を付けていたとしても、悪質な営業はやってくるものです。
そのため、「浄水器を契約してしまった」という人もいるのではないでしょうか。
望まない契約をしてしまった場合は、以下の2つの対処法をおこなってください。
- クーリングオフを利用する
- 公的機関や専門家に相談する
それぞれ順番に説明しますね。
対処法1.クーリングオフを利用する
浄水器の訪問販売で悪質な契約を結ばされてしまった場合は、迷わずクーリングオフしましょう。
クーリングオフとは、契約の締結をしたあとでも一定の期間であれば無条件で撤回できるという制度です。
訪問販売や電話勧誘販売は、契約書面を受け取ってから8日以内であればクーリングオフができます。
浄水器の場合、すでに取り付けられているケースが多いですが、取り付け料や違約金を支払う必要はありません。
また、下記のように、明らかに契約書面に不備があったり訪問販売自体に問題があったりした場合、8日間が過ぎていてもクーリングオフを利用できる可能性があります。
なお、事業者が、クーリング・オフに関する事項につき事実と違うことを告げたり、威迫したりすることによって、消費者が誤認・困惑してクーリング・オフしなかった場合には、上記期間を経過していても、消費者はクーリング・オフができます(クーリング・オフを行う際には、後々のトラブルをさけるためにも特定記録郵便、書留、内容証明郵便等で行うことが薦められます)。
訪問販売|特定商取引法ガイド引用元:特定商取引法ガイド
たとえクーリングオフを妨害されても、消費者の正当な権利なので迷わず使いましょう。
クーリングオフ書類の書き方
下記の消費者庁が出している記入例が分かりやすいので、参考にしてみてください。
書面を出す際は、記入漏れやミス「簡易書留」または「特定記録郵便」で送れているかなど、しっかり確認しましょう。
対処法2.公的機関や専門家に相談する
クーリングオフを利用するのも手ですが、どうしても自身での解決が難しい場合もありますよね。
そのような場合は、公的機関や専門家に相談してください。
- 公的機関:国民生活センター(消費生活センター)
- 専門家:弁護士、行政書士
契約したあとに「おかしいな」と感じて契約した会社に連絡しても、連絡がつかない場合があります。
公的機関や専門家はこのような悪質な契約にしっかり対処してくれるため、クーリングオフで解決が難しい場合は積極的に利用しましょう。
また、直接相談したい場合は、全国共通窓口の「消費者ホットライン」を使い電話でやり取することができますよ。
消費者ホットライン
電話番号:188(いやや)全国共通
受付時間:平日9時から17時
土日祝10~16時
※年末年始の12月29日~1月3日は非対応。また、最寄りの消費者センターによっては対応時間が異なる場合がありますのでご注意ください。
少しでも不安な人は、一度相談してみてくださいね。
4.きっぱり断ろう!浄水器の訪問販売の3つの予防策
ここまで、訪問販売で浄水器を契約してしまった場合の対処法を説明してきました。
しかし、対処法はあくまでも浄水器を契約してしまったあとの話です。
できることなら悪質な契約を結ばないことが一番ですよね。
そのためには、あらかじめ予防策を知っておくことが大切と言えるでしょう。
予防策として、以下の3つが挙げられます。
- 録音する
- きっぱり断る
- 自分で浄水器を調べて購入する
それぞれ順番に説明しますね。
予防策1.録音する
もし、訪問販売ではなく、浄水器をおすすめする営業の電話がかかってきたら、詐欺や悪質な契約を警戒して録音しておきましょう。
誤って契約してしまったとしても、録音しておけば証拠を残せるからです。
解約についての説明が不十分だったり商品情報に偽りがあったりした場合、クーリングオフするときに役立つでしょう。
訪問販売だと知っていても、営業トークに引き込まれて断れない人もいるかもしれません。
そのような人は、後でクーリングオフをする際に役立つようにしっかり録音しておきましょう。
予防策2.きっぱり断る
浄水器をおすすめする電話がかかってきたり、自宅を訪ねてきたりした場合、少しでも「怪しい」「悪質な業者かも」と感じたら、きっぱり断りましょう。
「間に合ってます」「結構です」と告げると大抵は、それ以上勧誘されることはありません。
しかし、営業によっては断られてもぐいぐいと勧誘してくる場合もあります。
キリがないと感じたら電話の場合は通話を切り、訪問販売の場合は丁重にお断りして帰ってもらいましょう。
ドギマギしたり迷っているような態度を見せたりしてしまうと、そこにつけこまれてしまいます。
きっぱり断ることも悪質な契約を結ばないために有効な対策と言えますね。
予防策3.自分で浄水器を調べて購入する
もし、浄水器の導入を考えているのであれば、電話や訪問販売での契約ではなく、自分でしっかり下調べをしたうえで契約しましょう。
インターネットでメーカーや浄水器を検索すれば、たくさん候補が出てきます。
自分に合った浄水器を生活に取り入れると、とても役立つことは事実です。
正しいものを選んでトラブルなく浄水器がある生活を楽しみましょう。
どのような浄水器を選べばよいかわからないという人は、以下の記事を読んでみてください。
当サイトでは、浄水器の選び方についてさらに詳しく紹介しています。
「自分に合った浄水器を選びたい」という人は、上記の記事を参考にしてください。
まとめ
この記事では、浄水器の訪問販売の手口や対処法、予防策について説明してきました。
近年、健康志向の高まりから水にこだわる人が増えています。
そこにつけこんで悪質な契約を迫る業者もいるので、望まない契約をしてしまった場合は迷わずクーリングオフしましょう。
また、浄水器の訪問販売に少しでも違和感を抱いたり怪しいと思ったりしたときは、公的機関に相談してください。
予防策を知った上で、自分なりにルールを作っておけばトラブルに遭いにくくなるでしょう。