日本の水道水はそのまま飲めるのに、浄水器は必要なのか疑問に思ったことはありませんか。
また、浄水器を導入するメリットも気になりますよね。
日本の水道水はそのまま飲んでも問題ありません。
ただし、水道水には消毒目的で塩素が投入されており、不純物や有機物も含まれています。
浄水器はそれらを除去するために必要な機器です。
この記事では、浄水器を設置するメリットや浄水器の正しい使い方について解説しています。
また、浄水器以外の方法として、定額でおいしい水が飲めるウォータースタンドの紹介もしていいますので、参考にしてくださいね。
この記事を読めば、浄水器とウォータースタンドの知識を得られ、両方を比較・検討することで生活においしい水を取り入れられます。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『プロが選ぶおすすめの浄水器10選!自分にあった浄水器を選ぶポイントも紹介』もおすすめです!
- 浄水器を選ぶポイント
- さまざまなタイプの浄水器のおすすめ機種やその特徴
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.そのままでも飲める?日本の水道水について
日本の水道水は、そのまま飲んでも問題ありません。
なぜなら、浄水処理施設で徹底した安全管理がされているからです。
日本水道水協会によると、河川などから取り入れられた水は、徹底管理された浄水場で不純物を除去し、塩素消毒されます。
また、家庭の蛇口から出る水においても、厚生労働省が定める水質基準項目(51項目)に基づき、検査がおこなわれているのです。
たとえば、 大腸菌は検出されることすら許されておらず、味や臭気などは異常でないことが大前提となります。
つまり、日本の水道水は安全性が確保された水で、そのまま飲んでも問題ないのです。
では、浄水器を設置するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
次の見出しで説明します。
2.浄水器で不純物を除去!浄水器を設置する4つのメリット
ここまで、日本の水道水について説明してきました。
日本の水道水はそのまま飲んでも問題ありませんが、浄水器を設置するとさまざまなメリットがあります。
浄水器を設置するメリットは、以下の4つです。
- 臭いや不純物を除去できる
- ペットボトルを購入する必要がなくなる
- 節約できてエコにもなる
- 髪や肌へのダメージを軽減できる
それぞれについて詳細を説明していきます。
メリット1.臭いや不純物を除去できる
浄水器には活性炭や中空糸膜といった、ろ過フィルターが使われているため、水道水の臭いや不純物を除去できます。
水道水を飲んでいて、独特な臭いを感じたことはありませんか。
それは、水道水に含まれている残留塩素が原因で発生するカルキ臭です。
消毒目的で使用されているため人体に影響はありませんが、やはり気になる人もいるでしょう。
また、水道水が濁っていたり、微量の一般細菌が残っていたりと、そのまま飲むには心配という人もいますよね。
浄水器は、これらの臭いや不純物を除去してくれるため、よりおいしい水が飲めるようになります。
メリット2.ペットボトルを購入する必要がなくなる
浄水器を設置すれば、ペットボトルの水を購入する必要がなくなります。
浄水器が水道水をろ過し、おいしい水として飲めるからです。
「水道水がおいしくない」という理由で、ペットボトルの水を購入している人にはうれしいポイントではないでしょうか。
また、浄水器はキッチンの蛇口に簡単に取り付けられ、蛇口をひねるだけで浄水が出る仕組みになっています。
そのため、ペットボトルの水を購入して重たい荷物を持つ必要もありません。
次の項目で説明するように節約やエコにもなりますよ。
メリット3.節約できてエコにもなる
その都度購入していたペットボトルを購入しなくなれば、節約にもエコにもなります。
本当に節約になるのか、浄水器を設置した場合とペットボトルを購入し続けた場合の、年間費用を比較してみましょう。
年間費用を比較する理由は、製品を使い続けるためのランニングコストに直結するからです。
なお、ミネラルウォーターは36リットル/月で計算しています。
種類 | 浄水器 | ペットボトル |
メーカー | Panasonic | 大塚製薬 |
商品名 | TK-CJ12 | クリスタルガイザー |
商品画像 | ||
本体価格 | 7,000円※ | 2,172円(12リットル) |
カートリッジおよび購入 | 浄水カートリッジ(1年):6,470円 | 都度 |
年間費用 | 6,470円 | 78,192円 |
※オープン価格のため、店舗により差があります。
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浄水器は、一度購入すれば追加費用はかからず、交換するカートリッジ代のみです。
一方、ペットボトルはなくなったらその都度購入しなければならず、年間費用を算出すると80,000円近くもかかってしまいます。
どちらが家計にやさしいかは一目瞭然です。
また、浄水器はゴミが出ません。
そのため、環境にも配慮していると言えますね。
メリット4.髪や肌へのダメージを軽減できる
キッチンで使う浄水器のほかに、お風呂で使える浄水器もあり、塩素を除去して髪や肌へのダメージを軽減してくれます。
お風呂で使われる浄水器は、以下の2種類です。
- シャワーヘッドタイプ
- 据え置きタイプ
お風呂で使う水にも、残留塩素や不純物が含まれています。
これらにより髪や肌はダメージを受け、抜け毛やパサつき、痒みといったさまざまなトラブルを引き起こす可能性が高まります。
浄水器付きシャワーヘッドや据え置きタイプを使うことで、ダメージを減らすことが可能です。
3.これを守ればおいしく飲める!浄水器の4つの正しい使い方
ここまで、浄水器を設置するメリットを解説してきました。
手軽に浄水できて、おいしい水が飲めるのはうれしいですね。
また、節約にもエコにもなり、髪や肌へのダメージを軽減できるというのは驚きです。
しかし、浄水器の効果を実感するためには正しく使用する必要があります。
浄水器の正しい使い方は、以下の4つです。
- 浄水は早めに消費する
- 定期的に手入れをする
- 捨て水をする
- カートリッジ交換をする
それぞれについて詳しく説明していきます。
使い方1.浄水は早めに消費する
浄水器を通した水は、早めに使い切ってください。
この理由としては、浄水器を通すことで消毒目的で投入されていた塩素が除去されてしまい、水の殺菌力が低下してしまうことが挙げられます。
殺菌力が低い水を長期間放置しておくと、雑菌が繁殖してしまうのです。
そのため、料理や飲み物に浄水を使っている場合は早めに消費してください。
また、長期保存に向いていないため、氷を作ることもおすすめできません。
使い方2.定期的に手入れをする
浄水器を安全に衛生的に使うには、定期的な手入れが必要となります。
蛇口付近やキッチンの水栓周りは、汚れが付着しやすいからです。
汚れたままにしておくとカビや雑菌が繁殖して、衛生的によくありません。
布で拭いたり、細かい部分はブラシを使ったりと、日々の手入れをすることで浄水器を清潔な状態に保ちましょう。
使い方3.捨て水をする
蛇口付近や給水管に溜まった水は捨て水をしましょう。
夜間の水道水を使わない時間帯に、溜った水に雑菌が繫殖している可能性があり、衛生的によくないからです。
時間が経ってから水を使う場合は、10秒ほど水を流し続け、きれいになるのを待ちましょう。
朝一番にやっておくと、忘れることはありません。
また、水道水を使わない時間が長い場合、水を流し続ける時間も長くすることをおすすめします。
使い方4.カートリッジ交換をする
浄水器のカートリッジは、有効期限を確認し定期的に交換しましょう。
ろ過能力が低下したカートリッジを使用し続けていると、浄水機能が低下してしまいます。
また、目詰まりが原因で水の出が悪くなってしまう可能性もあるでしょう。
交換目安は製品やメーカーによって異なり、短いもので2ヶ月~4ヵ月、長いもので1年~2年とさまざまです。
カートリッジ交換が面倒と感じてしまうかもしれませんが、正しく使うためには使用期限を守りましょう。
4.浄水器以外にも?おいしく水を飲む3つの方法
浄水器は手軽に安全な水を飲むために最適と言えるでしょう。
しかし、カートリッジ交換や捨て水など、なにかと手間がかかるのも事実です。
これらの手間を考えると、浄水器以外でおいしく水を飲む方法を知りたいと思う人もいるでしょう。
ここでは、浄水器以外にも水をおいしく飲める3つの方法を説明します。
- ペットボトルを購入する
- お湯を沸かす
- ウォーターサーバーを使う
それぞれについて詳しく説明しましょう。
方法1.ペットボトルを購入する
カートリッジ交換の手間を減らしたい人には、ペットボトルの水を購入する方法がおすすめです。
メリットの部分では、浄水器はペットボトルを購入するより節約になると述べました。
しかし、ペットボトルを購入するメリットには、以下のようなものがあります。
- 好きな種類の天然水を選べる
- 長期保存できる
- 断水時に利用できる
先程述べたように、ランニングコストで考えると、ペットボトルを購入するほうが割高です。
しかし、良質な原水を使った天然水を比較的安価で飲めるという点は、魅力と言えるでしょう。
また、断水したときには、水道水は使えないためペットボトルを保存しておくほうが安心ですよね。
家計の負担は大きくなりますが、こちらのメリットのほうが大きいと感じる人は、ペットボトルを購入しましょう。
方法2.お湯を沸かす
なるべく水にお金をかけたくないという人は、お湯を沸かすのも1つの方法です。
お湯を沸かすと、カルキ臭の原因である残留塩素が水蒸気と一緒に気化されます。
また、発がん性が疑われているトリハロメタンも除去できるのです。
これらを除去することで、おいしい水を飲めますよ。
ただし、塩素にしてもトリハロメタンにしても除去するには10分以上沸かす必要があり、手間がかかってしまいます。
そのため、毎回お湯を沸かす手間をかけたくないという人は、別の方法で水を飲むようにしましょう。
当サイトでは、水道水やトリハロメタンついてさらに詳しく紹介しています。
「水道水やトリハロメタンについて知りたい」という人は、上記の記事を参考にしてください。
方法3.ウォーターサーバーを使う
手間や時間をかけずにおいしい水を飲みたいという人には、ウォーターサーバーがおすすめです。
ただし、月額料金は二人暮らしで月3,000円~5,000円ほどかかるものもあり、浄水器と比べると費用が高くなる可能性があります。
しかし、メーカーによっては条件を満たすことで、サーバー代が無料となり、必要な費用は水代だけになるものもありますよ。
筆者がウォーターサーバーをおすすめする理由は、以下の3つです。
- 温水を使える
- 水ボトルを定期的に届けてくれる
- メンテナンスやカートリッジ交換をおまかせできる場合もある
温水が使えると、赤ちゃんのミルクやインスタント食品、コーヒー、紅茶などを作るときの手間が減り、便利です。
また、水ボトルはメーカースタッフが定期的に届けてくれるため、重たい荷物を運ぶ心配がありません。
定期的にメンテナンスを実施してくれるメーカーもあり、手入れの手間がかからないのもうれしいですね。
5.おいしい水が飲める!水道直結型のウォータースタンドとは
水道直結型のウォータースタンドとは、浄水器とウォーターサーバーの特徴をあわせ持った機器となっています。
ウォーターサーバーとの違いは、キッチンやリビングなどに設置せず、水道に直結させる点や月額定額制で料金が水の使用量に左右されない点です。
ウォータースタンドの特徴は、以下の3つです。
- 定額で水が飲み放題
- メンテナンスやカートリッジ交換はおまかせ
- 冷水・温水・常温水が使える
それぞれについて詳しく説明していきます。
特徴1.定額で水が飲み放題
ウォータースタンドの最大の特徴は、一般的なウォーターサーバーと違い、料金が定額ということです。
一般的なウォーターサーバーは、本体のレンタル料金に加え、水代がかかります。
条件を満たせばサーバー代無料のメーカーもありますが、水の使用量によって費用が左右されてしまいますよね。
しかし、ウォータースタンドの場合、最も安く人気の機種ネオは月額3,850円、ウォータースタンドの最上位モデルであるステラは月額6,050円です。
定額のため、水の使用量で料金が変わることはありません。
そのため浄水を料理用や飲用、赤ちゃんのミルク用など、さまざまな用途でたくさん使いたい人にぴったりと言えます。
特徴2.メンテナンスやカートリッジ交換を任せられる
ウォータースタンドは、半年に1回のメンテナンス時に専門のスタッフが来てカートリッジを交換してくれます。
また、メンテナンス費用とカートリッジ交換費用が月額料金に含まれているので、追加料金がかかることはありません。
手入れの時間を取らなくてもよいため、家事の負担が増えないというのはうれしいですね。
カートリッジ交換が面倒と感じてしまう人は、導入を検討してみてください。
特徴3.冷水・温水・常温水が使える
ウォータースタンドでは、冷水・温水・常温水をいつでも使うことができます。
そのため、お湯を沸かす時間がかからず、冷蔵庫で水を冷やす必要もありません。
水道に直結させているため、好きなときに好きなだけ水を使えますよ。
ボタン1つでお湯が出せるため、乳幼児がいる場合のミルク作りや離乳食作りにもぴったりです。
まとめ
この記事では、浄水器を設置するメリットや、浄水器の正しい使い方について解説してきました。
また、浄水器以外にも水をおいしく飲める方法について説明しましたね。
日本の水道水はそのまま飲んでも問題ありませんが、塩素や不純物が残っており、臭いや味が気になっている人もいるでしょう。
浄水器は、塩素や不純物除去し、おいしい水を作ってくれるため、そのような悩みを解決できます。
また、定額で水が飲み放題のウォータースタンドという選択肢もありますよ。
浄水器とウォータースタンド、それぞれのメリットや特徴を比較して、生活に取り入れてみましょう。