「据え置き型浄水器を設置するにあたって、おすすめの機種を知りたい」と思っていませんか。
据え置き型浄水器は、家庭用浄水器として多くの人に使われています。
工事不要で水道周りに設置することができ、分岐栓を使い水道水を本体に通し浄水します。
しかし、設置場所が必要なほか、雑菌が繁殖しないようにこまめに掃除しなければいけません。
このように、メリットがある一方で注意点もあるのです。
この記事では、浄水器に関する情報を日頃から徹底的に調査している著者が、据え置き型浄水器について解説します。
また、おすすめの据え置き型浄水器とあわせて、メリットや上記以外の注意点も紹介していきますので、参考にしてくださいね。
据え置き型浄水器がどのようなものか知ることで、自分にあったタイプの浄水器なのか判断できますよ。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『プロが選ぶおすすめの浄水器10選!自分にあった浄水器を選ぶポイントも紹介』もおすすめです!
- 浄水器を選ぶポイント
- さまざまなタイプの浄水器のおすすめ機種やその特徴
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.据え置き型浄水器とは?3つのメリット
据え置き型浄水器とは、本体を水道の横に置いて使用するタイプの浄水器です。
水道の蛇口から分岐栓を使って本体に繋ぐ必要があり、自身で繋ぐことも可能ですが、場合によっては工事が必要になるでしょう。
本体価格は1万円程度のものもありますが、10万円以上するものもあります。
また、フィルター(カートリッジ)代も3,000円~30,000円ほどと、こちらも開きがありますね。
この開きは、浄水力や1分間に浄水できる水量のような機能面によるところが大きいです。
これらの費用に工事費用も加算される場合があるので、工事が必要ないポット型や蛇口直結型と比べると導入のハードルは高いでしょう。
しかし、ポット型や蛇口直結型の浄水器と比べて、据え置き型浄水器のほうが優れている点もあります。
据え置き型浄水器のメリットは、以下の3つです。
- フィルター交換頻度が少ない
- 濾過性能が高い
- 便利な機能が多い
それぞれ説明していきます。
メリット1.フィルター交換頻度が少ない
据え置き型浄水器のフィルターの交換頻度は、だいたい1年に1回~2回ほどなので、頻繁にフィルターを交換する必要はありません。
なぜなら、据え置き型浄水器内には、蛇口直結型やポット型よりも大きなカートリッジが内蔵されていて、浄水機能が高いからです。
使い続けて浄水効果が薄れたフィルターは交換が必要ですよね。
フィルターの交換周期は、各メーカーごとあるいは製品ごとに決まっており、2ヵ月~4ヵ月のものもあれば、4週間ほどで交換しなければいけないものもあります。
据え置き型浄水器の本体価格は比較的高めですが、フィルターを頻繁に交換しなくてよいというのは、嬉しいですね。
メリット2.濾過性能が高い
据え置き型浄水器は、導入費用がかかりますが、その分濾過性能に優れています。
たとえば、Panasonicのミネラル調理浄水器 TK-CS40には、セラミック入りの活性炭や中空糸膜といった、ろ過材が使用されています。
活性炭は、水道水内の残留塩素やトリハロメタンなどの不純物を吸着し、カルキ臭を取り除きますよ。
こちらの商品は、活性炭にセラミックを入れることで、吸着力を強固にしていることが特徴です。
また、中空糸膜は、赤サビや一般的な細菌を除去する効果を持っています。
さらにこちらの商品は、カルシウムやミネラル成分は除去されず水の中に残っているので、健康にこだわっている人には嬉しいですね。
このように、据え置き型浄水器は機能性が高いという特徴があります。
メリット3.便利な機能が多い
据え置き型浄水器は、ポット型浄水器や蛇口直結型の浄水器と比べて便利な機能が多いです。
たとえば、クリンスイのSuperSTXには、上下に360°回転するノズル「くるくるノズル」が採用されており、水道周りで自由自在に動かせます。
ノズルを高くあげることも可能なため、背の高いポットや鍋に給水する際に便利ですよ。
また、蛇口直結型の浄水器や据え置き型の浄水器の欠点となる「捨て水」の作業を速やかに行える「水ぬきフレッシュ機構」もついています。
通常、浄水器を使用する際は、浄水器のノズルや蛇口の出口付近に溜まった水を出すため、その日の最初に数十秒水を流しておかなければなりません。
浄水器内の活性炭フィルターによって、消毒目的の塩素が水道水から取り除かれているので、雑菌が増殖する可能性があり、それを洗い流すために行います。
しかし、「水ぬきフレッシュ機構」を使えば、蛇口の出口付近だけでなく、浄水器に溜っている不要な水を素早く取り除くことが可能です。
また、PanasonicのTK-CS40には、硬度切替ダイヤルが搭載されており、水をお好みの硬度にすることができます。
料理に合わせて水の硬度を変えることができるので、非常に便利ですよ。
このように、製品によってさまざまな機能があり、使いやすいのが据え置き型浄水器のメリットと言えます。
2.場所を取る?据え置き型浄水器の3つの注意点
ここまで、据え置き型浄水器のメリットを紹介してきました。
では、据え置き型浄水器にはどのような注意点があるのでしょうか?
フィルターの交換頻度は少ないのですが、衛生面を考えると日々のメンテナンスが必要です。
また、浄水器本体の置き場所に困ったり、自分で設置できず工事が必要になったりする場合も出てくるでしょう。
据え置き型浄水器の注意点は、以下の3つです。
- ホースや本体の掃除が必要
- 設置場所を確保する必要がある
- 場合によっては工事が必要
それぞれ説明していきます。
注意点1.ホースや本体の掃除が必要
ホースや本体の掃除は定期的におこないましょう。
なぜなら、浄水の際に消毒目的の塩素が取り除かれた水道水が、分岐栓や水道の蛇口付近に付着してしまうからです。
そうすると、雑菌が繁殖し安全な水ではなくなり、健康に害を及ぼす可能性があります。
フィルターを交換するだけでは、安全な水を飲むことはできませんので注意しましょう。
注意点2.設置場所を確保する必要がある
据え置き型浄水器は、水道直結型やポット型とは違い、置き場所が必要です。
浄水器のサイズが大きすぎてシンク周りが圧迫されている、といったことも少なくありません。
そのため、据え置き型浄水器の導入を検討している人は、製品のサイズを確認したり、シンク周りにどれくらいのスペースがあるのかを把握したりしましょう。
コンパクトなサイズの据え置き型浄水器も販売されていますので、選択肢に入れてもよいですね。
注意点3.場合によっては工事が必要
据え置き型浄水器は設置の際に、工事が必要な場合があります。
それは、蛇口の形が浄水器と異なっていたり、取り付けにドライバーや部品が必要になったりしたときです。
もちろん、商品に付属している取扱説明書やウェブサイトに掲載されている方法を見ながら作業すれば、難しくはありません。
しかし、間違った取り付け方をしてしまうと、水漏れの原因になってしまいます。
取り付けが難しいと感じた場合は、メーカーに問い合わせたり、購入したホームセンターなどに相談したりしましょう。
3.自分にあったものを選ぼう!据え置き型浄水器の選び方
ここまで、据え置き型浄水器の注意点を説明してきました。
では、どのようにして据え置き型浄水器を選べばよいのでしょうか。
自分にあったものを選ぶのが一番ですが、「選び方が分からない」といった意見も出てくるでしょう。
ここでは、据え置き型浄水器の選び方4つを紹介します。
- 取り付け可能な蛇口なのか
- 除去したい物質に対応しているか
- 日常的に使いやすいか
- 無理なく使える費用かどうか
それぞれ説明していきます。
選び方1.取り付け可能な蛇口なのか
据え置き型浄水器では、水道の蛇口の形が、浄水器の分岐栓を取り付け可能なタイプであることが必須の条件です。
なぜなら、形が合っていないと水漏れや故障の原因になってしまうからです。
製品の外箱や、ウェブサイトに取り付け可能な水栓を記載しているものもあるので、事前に確認しておきましょう。
導入したはいいものの「形が合わなかった」ということになっては、元も子もありませんからね。
選び方2.除去したい物質に対応しているか
浄水器に搭載されているフィルターで除去できる物質には違いがあり、組み合わせによってろ過性能が変わってきます。
そのため、据え置き型浄水器を選ぶ際はどのような物質を除去するのに対応しているか事前に確認しておきましょう。
なぜなら、浄水器に使用されているフィルターには、さまざまな種類があるからです。
残留塩素や農薬などを除去する活性炭フィルター、カビ臭や鉄サビを除去する中空糸膜フィルターなどがあり、複数のフィルターを組み合わせることで浄水能力を高まります。
どのような物質を除去してくるのか、必ず製品のパッケージやカタログなどで確認しておきましょう。
選び方3.日常的に使いやすいか
日常的に使いやすいかどうかは据え置き型浄水器を選ぶ際の重要なポイントです。
なぜなら、使い勝手が悪いとストレスが溜まってしまうからです。
たとえば、カートリッジの交換はスムーズにできたほうが嬉しいですよね。
ほかにも、カートリッジの交換時期が一目で分かるような液晶パネルがついていると、忘れずに交換できるので、安心でしょう。
このように、日々の使いやすさに焦点を当てて選んでみてください。
選び方4.無理なく使える費用かどうか
据え置き型浄水器の設置を考えている人は、毎月のコストがどれくらいかかるのかをしっかり確認しておきましょう。
浄水器本体はレンタルではないので、一度購入すれば追加料金がかかることはありません。
交換周期が短くて価格も安いという場合もあります。
一部例を挙げ、ランニングコストを表にまとめました。
本体価格 | カートリッジ代 | 交換頻度 | ランニングコスト |
23,100円 | 10,450円 | 1年 | 10,450円/年 |
44,000円 | 13,750円 | 1年 | 13,750円/年 |
15,220円※ | 5,500円 | 6か月 | 11,000円/年 |
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※オープン価格のため、店舗により差があります。今回はヨドバシカメラを参考にしています。
据え置き型浄水器の場合、カートリッジの交換頻度が1年というものが比較的多いです。
一方で、交換周期が6か月ごとと短い周期の浄水器でも、1年間のランニングコストは本体価格を上回りません。
本体価格は高めですが、ランニングコストで考えると安いと言えますね。
4.おすすめはコレ!使ってほしい据え置き型浄水器4選
ここまで据え置き型浄水器の選び方を説明してきました。
しかし、選び方を知っただけでは、まだ導入に踏み切ることはできないですよね。
そこで、口コミや評判、機能性をもとに、ぜひ使ってほしい人気の据え置き型浄水器を4つ紹介していきます。
- パナソニック:調理浄水器TK-CS30
- 三菱ケミカル・クリンスイ:クリンスイSuperSTX
- ゼンケン:アクアセンチュリースマートMFH-70
- パナソニック:ミネラル調理浄水器 TK-CS40
それぞれ説明していきますね。
1.甘くておいしい!パナソニック:調理浄水器TK-CS30
調理浄水器TK-CS30は、水道水をご飯の甘みを引き出すまろやかな軟水にできることが特徴です。
本浄水器には、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を減らす軟水カートリッジが採用されています。
軟水は素材そのものの味を活かしてくれるため、お味噌汁やお茶、ご飯がまろやかに仕上がりますよ。
また、残留塩素やカビ臭の原因となるジェオスミンを含めた、16の物質を除去する浄水カートリッジが内蔵されているので、不純物や臭いも除去してくれます。
カートリッジの交換目安が分かる液晶ディスプレイがついているので、交換を忘れることもありません。
硬水が苦手という人や、お米や料理の味にこだわりたいという人に大変おすすめです。
2.いつでも新鮮!三菱ケミカル・クリンスイ:クリンスイSuperSTX
クリンスイSuperSTXには、浄水器内に残っている不要な水を抜くことができる「水ぬきフレッシュ機構」が搭載されています。
不要な水が残ったままでは、蛇口付近やホース内部に雑菌が繁殖して衛生上よくありません。
しかし、「水ぬきフレッシュ機構」により、使用するたびに確実に抜くことができるため、毎回新鮮な水を使うことができますよ。
また、上下左右に360°回転するノズル「くるくるノズル」がついていますので、狭いシンク周りでも楽に動かすことができるでしょう。
本体価格は44,000円と比較的高いですが、カートリッジの交換が1年に1回で済むのでランニングコストは安いと言えます。
ランニングコストを抑えたい人や、新鮮な水をいつでも飲みたいという人におすすめです。
3.場所を取らない!ゼンケン:アクアセンチュリースマートMFH-70
アクアセンチュリースマートMFH-70は、直径11cm、高さ22cmとコンパクトなのが特徴です。
そのため、キッチンの限られたスペースに置くことでき、一人暮らしの人にも丁度よいでしょう。
また、浄水・原水・原水シャワーに簡単に切り替えることができるので、料理や食器洗いなど幅広く使えるのもポイントです。
カートリッジの交換目安は1年ですが、液晶ディスプレイがないため目視できません。
本体価格23,100円、カートリッジ代は10,450円とやや高めです。
しかし、スタイリッシュなデザインがよい人、省スペースで使いたいという人にはおすすめですよ。
4.お好みの硬度が選べる!パナソニック:ミネラル調理浄水器 TK-CS40
ミネラル調理浄水器 TK-CS40は、水の硬度を切り替えられるのが特徴です。
専用のミネラルボトルを使い水道水にミネラルを添加することで、料理や飲用など、お好みの硬度の調整できます。
カートリッジ交換やミネラル補充のタイミングが分かるランプもついているので、見落とすことはないでしょう。
また、活性炭&セラミック、中空糸膜をろ過材に使用しているため、浄水能力が高いのも魅力の1つです。
不純物や臭いは除去されますが、ミネラル成分は残るので水にこだわっている人は嬉しいポイントでしょう。
お好みの硬度で水を飲みたいという人に、おすすめの浄水器です。
このように浄水器それぞれに特徴があり、どれもおいしい水を飲むことができます。
しかし、赤ちゃんのミルク作りに使ったり、子どもに飲ませたりする場合は、さらに安全な水にしたいと考える人も多いでしょう。
そのような人におすすめなのが、水道直結型のウォータースタンドです。
次の項目で説明していきますね。
5.綺麗な水が使い放題!ウォータースタンドとは?
ここまで、おすすめの据え置き型浄水器を4つ紹介してきました。
どの製品も性能や価格に違いがありますが、おいしい水を作ってくれることに違いはありません。
しかし、水道水よりさらに安全な水を、赤ちゃんや子どもに飲ませたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そのような人におすすめなのが、水道直結型のウォータースタンドです!
ウォータースタンドとは、浄水器の機能とウォーターサーバーの機能が組み合わさった優れものです。
なかでも、おすすめなのはネオという機種です。
おすすめする理由は、以下の5つです。
- レンタル費用が安い
- シンプルなデザイン
- 冷水・温水・常温水が自由に使える
- 微細な不純物を除去する高い浄水機能を誇る
- サポート内容が充実している
それぞれ、詳しく確認していきましょう。
理由1.レンタル費用が安い
筆者がネオをおすすめする一番の理由は、おいしい水が手軽に飲めるのに月額レンタル費用は3,850円と、コストパフォーマンスが高いからです。
この月額料金のなかに、フィルターの交換や定期メンテナンスなどの各種サービスが含まれています。
水道につないでいるので、お水をたくさん飲んでも月額費用は変わりません。
赤ちゃんや子どもがいるご家庭、おいしい水をたくさん飲みたいという人にネオはぴったりですよ。
理由2.シンプルなデザイン
ネオは白を基調としており、周りのインテリアの雰囲気を損なわないシンプルなデザインとなっています。
キッチンやリビングなど、どの場所にも馴染むので、置き場所に困ることはないでしょう。
私の家では、画像のようにシンクの横に設置しています。
目立ちすぎることもないので、デザインとしては導入しやすいと感じる人も多くおすすめです。
理由3.冷水・温水・常温水が自由に使える
また、冷水・温水・常温水がすぐに使えるのもおすすめのポイントです。
お湯を沸かす手間がないので、泣いている赤ちゃんを待たせてしまうことはありません。
ほかにも、インスタント麺やコーヒーを作りたいときにもすぐに使えるのでとても便利ですよ。
また、温水対応ではない浄水器は、35℃以上のお湯を通すと、フィルターとして使用されている活性炭が吸着した不純物を離してしまう可能性があります。
そのため、温水が使えない浄水器もあるのです。
しかし、ネオはウォーターサーバーの機能も備えているので、浄水をすぐに温水として使用できますよ。
もちろん、冷水や常温水も使えます。
お風呂上がりに冷たい水を飲んだり、お薬を飲むときに常温水を使ったりなど、用途に合わせて使い分けることが可能です。
理由4.微細な不純物を除去する高い浄水機能が搭載されている
また、浄水性能が高いことも特徴です。
ネオには、NASAが技術特許を保有するナノトラップフィルターが搭載されています。
据え置き型浄水器では、活性炭や中空糸膜がフィルターとして使われることが多いですが、ナノトラップフィルターはそれらを上回る浄水力を保持しているのが特徴です。
なおかつ、ナノトラップフィルター以外にも2つのフィルターを使用し、全3種のフィルターで浄水器よりはるかに安全でおいしい水を提供しています。
理由5.サポート内容が充実している
そして、サポート内容が充実しているのもウォータースタンドの魅力です。
- フィルターの交換
- 定期メンテナンス
- 製品補償
- 本体交換
- アフターサービス
6ヶ月に1度、専門スタッフがメンテナンスに来てくれて、そのときにフィルターの交換もしてくれます。
性能がよく月額費用が安い水道直結型ウォータースタンドを探している人は、ぜひ下記ページで詳細を確認してくださいね。
まとめ
この記事では、据え置き型浄水器について説明してきました。
また、メリットや注意点とあわせて、おすすめの据え置き型浄水器を紹介しました。
据え置き型浄水器は、浄水能力が高く、コストも安く抑えられるので大変おすすめです。
しかし、分岐栓や本体のこまめな掃除や工事が必要になる場合もあるでしょう。
そのような場合は、取り付けやフィルターの交換、本体のメンテナンスまで定期的に実施してくれ、なおかつ洗浄力が高い、水道直結型ウォーターサーバーがおすすめです。
月々のレンタル料金はかかりますが、安全でおいしい水が飲めて使い勝手がよいのが魅力ですよ。
浄水器の設置を検討している人は、水道直結型ウォーターサーバも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。