浄水器でミネラル除去できるのか疑問に思っていませんか?
また、ミネラル成分は除去したほうがよいのかも気になりますよね。
結論から言うと、浄水器は不純物や有機物と同様に、ミネラルも除去できます。
ミネラルを除去することで雑味のないまろやかな水になるので、料理や飲用、赤ちゃんのミルク作りに最適です。
この記事では、日ごろから浄水器を研究している筆者が、浄水器でミネラル除去する理由について解説しています。
また、ミネラル除去することで得られる効果や、筆者がおすすめする「ウォータースタンド」についても紹介しますので、参考にしてください。
この記事を最後まで読めば、ミネラル除去についての知識を得られるだけでなく、浄水器とウォータースタンド、どちらがよいのか比較・検討できます。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『プロが選ぶおすすめの浄水器10選!自分にあった浄水器を選ぶポイントも紹介』もおすすめです!
- 浄水器を選ぶポイント
- さまざまなタイプの浄水器のおすすめ機種やその特徴
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.ミネラルは不要?浄水器でミネラル除去する理由
ミネラルは五大栄養素の1つで、人間の臓器や細胞の活動をサポートする役割を持っているため、人間の体には欠かせません。
ミネラルには、カルシウムや鉄、カリウムなどさまざまな種類があります。
これらのミネラル成分が不足してしまうと、熱中症や骨粗しょう症になりやすい体になってしまいます。
「じゃあミネラルは除去しなくてもいいのでは」と思いますよね。
ミネラルを除去する理由は、以下の2つです。
- 赤ちゃんのミルク作りに使える
- 料理や飲用として使える
それぞれについて説明していきます。
理由1.赤ちゃんのミルク作りに使える
浄水器でミネラル除去した水は、赤ちゃんのミルク作りに安心して使えます。
赤ちゃんが飲むミルクにミネラル成分が多く含まれている水を使用してしまうと赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまい、まれに下痢になることもあるからです。
そのため、赤ちゃんのミルク用にはミネラルが少ない、軟水がよいとされています。
市販のミネラルウォーターの場合は、硬度が100以下の軟水を選ぶとよいでしょう。
あとからミネラルが添加されている場合もあるため、容器のラベルを見ると確認できますよ。
なお、浄水器を通した水は、残留塩素や細菌は減少していますが、カルキ臭やトリハロメタンが残っていることもあるため、ミルクを作る前には一度煮沸することをおすすめします。
理由2.料理や飲用として使える
ミネラル除去した水は、ミルク作りだけではなく普段の料理にも使えます。
浄水器が、残留塩素によって発生する独特の臭いである「カルキ臭」や、不純物を除去してまろやかなお水になるからです。
もともと日本の水道水はそのまま飲んでも問題ないくらいきれいな水と言われています。
しかし、浄水器でカルキ臭やミネラル、不純物を除去することでまろやかな味わいになり、料理やお米を炊くのに最適な水になるのです。
また、雑味がないため普段の飲用としてもおいしく飲めますよ。
2.仕組みを知ろう!浄水器はミネラルを除去できる
浄水器でミネラル除去するとよいと説明しましたが、どのような仕組みになっているのか気になりますよね。
結論から言うと、浄水器にはいくつかのろ過材を組み合わせて作られたフィルターが内蔵されており、それを通ることによって水がろ過されます。
また、ろ過材にはいくつか種類がありますが、ミネラルを除去できるものとそうでないものがあります。
ここでは、水道水をろ過する仕組みと、ミネラル除去できるろ過材について詳しく説明していきます。
水道水をろ過する仕組み
浄水器には水をろ過するためのフィルターが使われており、これを通ることで水がろ過されます。
しかし、何種類の物質をどれだけの量除去できるのかは、ろ過材の種類や水の勢いによって変わってきます。
水がゆっくりフィルターを通れば、それだけしっかり不純物や有機物を除去してくれます。
しかし、水の勢いがあまりにも弱すぎると、浄水器としての力を発揮できません。
また、使用されているろ過材は、メーカーや製品によって差があります。
- 活性炭
- 中空糸膜
- 不織布
- セラミック
- イオン交換樹脂
- 逆浸透膜(ROフィルター)
上記が一般的に使われているろ過材の種類です。
どのようなろ過材が使われているのか、製品のパッケージやスペック表で確認するとよいでしょう。
では、ミネラルを除去できるろ過材にはどのようなものがあるのでしょうか。
次の見出しで説明していきます。
ミネラルを除去できるろ過材
ミネラルを除去できるろ過材は、逆浸透膜(ROフィルター)と呼ばれるものです。
逆浸透膜(ROフィルター)とは、原水(海水や汚染水)から水分子だけを通過させ、不純物や有害物質を排出する特殊な膜のことを言います。
逆浸透膜は0.0001マイクロメートルという超微細な孔があいています。
そのため、活性炭や中空糸膜などが除去できない微細なウイルスやイオンまで除去できるのです。
逆浸透膜(ROフィルター)でろ過された水は純水(ピュアウォーター)と呼ばれ、不純物がほぼ含まれていない水になります。
ミネラル成分が限りなく少ない純水は不純物が含まれていないため、内臓が未発達な胎児の負担にならず、妊婦さんの水分補給によいとされています。
3.気を付けよう!浄水器を使う際の注意点
浄水器は、ミネラルや不純物、有害物質などを除去できる大変便利な機器です。
しかし、これらの物質を除去できる反面、浄水器を使うときはいくつか注意点があります。
浄水器を使うときの注意点は、以下の3つです。
- 定期的にカートリッジを交換する
- 浄水器は常に清潔にする
- 浄水した水は早めに使い切る
それぞれ詳しく説明していきます。
注意点1.定期的にカートリッジ交換する
浄水器に使われているろ過材(カートリッジ)は、定期的に交換しましょう。
浄水器を使っているうちに、フィルターに不純物が蓄積し、正常にろ過できなくなる可能性があるからです。
正常にろ過できないと、不純物が除去されず水のなかに残ってしまいます。
そのようなことを防ぐためにも、交換時期をしっかり確認しておく必要がありますね。
交換時期は製品やメーカーによって異なりますが、短いもので2ヵ月~4ヵ月、長いもので1年~2年です。
交換時期を忘れてしまうかもしれないという人は、カセッティ®206SMXのように、交換時期が液晶画面に表示される製品を選ぶことをおすすめします。
注意点2.浄水器は常に清潔にする
定期的にカートリッジ交換することも大切ですが、浄水器自体を常に清潔にしておくことも大切と言えます。
消毒効果がなくなった水が触れる浄水器本体や蛇口付近は、そのままにしておくと雑菌の温床になるからです。
雑菌が入った水を飲んでしまうかもしれないので、浄水器と蛇口は常に清潔に保ちましょう。
吐水口カバーを簡単に取り外せて、掃除しやすい製品を選ぶことをおすすめします。
注意点3.浄水した水は早めに使い切る
浄水器を通した水は、長期保存せず早めに使い切りましょう。
水道水には消毒目的として塩素が含まれていますが、浄水器を通すとその塩素が除去されてしまい、水に消毒効果はなくなり、雑菌が繁殖するようになっているからです。
そのため、浄水器を通した水は早めに使い切ってください。
早めに消費できない場合は、必要な分だけを都度作ることをおすすめします。
また、同様の理由で、浄水で氷を作るのもNGです。
4.ミネラル除去にはROフィルターを!水道直結型ウォーターサーバー
ここまで、浄水器でミネラル除去する理由や、注意点について説明してきました。
浄水器を利用すれば安全な水をすぐに作れるため、赤ちゃんのミルク作りや料理、普段の飲用に最適です。
しかし、ミルク作りの場合、より安全に赤ちゃんの内臓や血液循環に負担をかけないように、一度煮沸してから冷ますことになります。
また、カートリッジの交換時期を把握しなければならず、その都度購入するのにも手間がかかりますよね。
そこで、日ごろから浄水器を研究している筆者がおすすめしたいのは、水道直結型ウォーターサーバーのウォータースタンドになります。
ウォータースタンドがおすすめな理由は、以下の3つの特徴からです。
- 選べる抽出温度
- 高性能な浄水フィルター
- 定額制で出費の把握が簡単
それぞれ詳しく説明していきます。
特徴1.選べる抽出温度
ウォータースタンドで販売されている製品は、どれも冷水、温水、常温水と抽出温度を選べます。
- 冷水:5~8℃
- 温水:85℃~93℃
- 常温水
お湯を沸かす手間がないのは嬉しいですね。
また、ガーディアンという機種は、日本子育て支援大賞に選ばれているほど子育て世代に支持されています。
その理由は、下記のようにミルク作りに最適な70℃以上の温水が使えるからです。
- 高温:93℃
- 中温:85℃
- 低温:75℃
もちろん、中温・高温も使えるのでミルク作りだけではなくお茶やコーヒー、紅茶など用途にあわせて使い分けることができますよ。
特徴2.高性能な浄水フィルター
機種によって違いますが、ウォータースタンドの製品には以下の2種類の浄水フィルターが使われています。
- ナノトラップフィルター
- ROフィルター
ナノトラップフィルターは、NASAが特許保有している技術です。
水に溶けない帯電物質の静電気作用を利用して、不純物を吸着させるという仕組みになっています。
病原性微生物や微細なウイルスを除去できる一方で、ミネラル成分は残ってしまうのです。
一方、ROフィルターは水分子だけを通すため、ミネラルを含むほぼすべての不純物を除去します。
ミネラル成分は残りませんが、赤ちゃんや家族の飲用として使いたい場合はガーディアン、料理用として使いたい場合は、ROフィルターが使われているステラを選ぶとよいでしょう。
特徴3.定額制で出費の把握が簡単
ウォータースタンドの製品は、すべて定額制のため余計な出費がありません。
いくつか月額料金を挙げてみます。
- ガーディアン:4,400円
- ネオ:3,850円
- ステラ:6,050円
この月額料金のなかに、定期メンテナンスやカートリッジ交換などが含まれています。
ほかにも含まれているアフターサービスは、以下のとおりです。
- フィルター交換
- 定期メンテナンス
- 通常使用における修理対応
- 年中無休の電話対応
- 経年劣化による本体交換
一般的な浄水器の場合、定期的にカートリッジを購入したり、故障したら修理費用がかかったりして、年間の費用がかさんでしまう場合もあります。
その点、ウォータースタンドは月額料金だけでよいので、簡単に費用を把握できるのです。
ただし、初回設置費用として9,900円かかりますので覚えておきましょう。
また、6ヶ月に一度のメンテナンス時にカートリッジ交換してくれるため、手間も減らせます。
これらのことから、ウォータースタンドは浄水器よりも利便性がよく、アフターサービスも手厚く、余計な出費もないためおすすめです。
定額で水をたくさん使いたい人、ミネラルを除去して赤ちゃんにミルクを飲ませたい人は、ウォータースタンドを検討してみてください。
まとめ
この記事では、浄水器でミネラル除去する理由や仕組み、浄水器を使うときの注意点を解説してきました。
浄水器は、不純物や有機物と同様にミネラルも除去できます。
ミネラル除去することで、雑味がなく、まろやかで飲みやすい水になるのです。
そのため、料理や飲用、赤ちゃんのミルク作りなど幅広く使えます。
ミネラル成分が少ない水を飲みたいという人は、ROフィルターが使われている浄水器を選ぶとよいでしょう。
また、ROフィルターが搭載されており、3段階の温度調節が可能なウォータースタンドもおすすめです。
お湯を沸かす必要がないため、手軽に温水を使えますよ。
定額制のため、出費が簡単に把握できるのも嬉しい点ですね。
浄水器とウォータースタンド、それぞれ比較したうえで、ぜひ生活に取り入れてみましょう。